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設立趣旨書

 設立趣旨書は、そのNPO法人の設立の経緯・目的などをまとめたものです。

​私たちの活動の理念とも言えます。

 私たち「NPO法人 市民の図書館・ふじさわ」は、本と図書館を愛する人々、そして図書館の大切さや発展の可能性に思いをはせる人々により設立された団体です。

 

 戦前の公立図書館は入館料が有料という時代もあり、市民が必要とする資料を提供するというよりも、国家目的を達成するための「国民教化」「思想善導」の機関でした。戦後の民主化の過程で図書館法が制定され、無料の原則、自由な読書が初めて保障されました。1970年前後、日本図書館協会が「市民の図書館」という理念を掲げ、各地で図書館振興に取り組んだ結果、今日のような市民本位で開放的な「市民の図書館」が全国に誕生しました。民主主義が発展している国や街には、優れた図書館があると言われています。藤沢市もその例に漏れません。

 

 しかし今、全国の図書館では、地域経済の疲弊、地方財政の悪化の影響で経費節減を目的に、民間企業による業務委託や指定管理者の導入が進んでいます。また、社会のグローバル化とIT化が急激に拡大している今日、知識・情報の獲得は社会生活に不可欠となり、図書館はそのための「情報拠点」として役立つことも期待されています。

 

 一方、時代はどんなに変わろうとも私たちは図書館法が示すように、図書館は市民の「教養、調査研究、レクリエーション」のための教育・文化機関であると考えます。市民の力を合わせて、これまで積み重ねてきた藤沢市図書館の歴史と実績を継承し発展させていきたいと思います。

 

 私たち「NPO法人 市民の図書館・ふじさわ」は、地域や市民生活に根を下ろし、熱意あるスタッフを育成し、資料と人、人と人を結びつけ、世代間交流という場をつくり、生涯学習の基礎である図書館サービスの提供に参画します。「学ぶ楽しさ」「知る喜び」「役立つ情報」「深い思索」「やすらぎ・ふれあい」が得られる「市民の図書館」を目指し、市民の力と行政との協働により、藤沢市民の図書館利用を支えていきたいと思います。

 

 

     2010年 7月 26日

 

法人の名称 NPO法人 市民の図書館・ふじさわ

 

設立代表者 武 淸

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